海外留学において、最大の負担となるのが授業料や生活費です。しかし、海外には日本人留学生に対して授業料が無料もしくは非常に安価な大学が存在します。本記事では、海外で授業料がかからない大学ベスト20を予想される学費とともに紹介します。ただし、学費の情報はあくまで予想値であり、正確な情報は各大学の公式サイトなどで確認してください。
これらの大学は、それぞれ特色がありますので、留学を考える際は、自分自身が興味を持っている分野や、学生生活を送る上での環境などを考慮して、自分に合った大学を選択するようにしましょう。
なぜヨーロッパの大学の学費は安いのか
ヨーロッパの大学の学費が安い主な理由は、多くのヨーロッパの国々が公立大学を運営しており、国が予算を提供しているためです。また、EU圏内の学生には、留学費用の一部が免除されたり、減額されたりすることがあります。このように、教育に対する国家予算の割合が高く、教育を受ける権利が国民に保障されているため、学費が安くなっています。ただし、海外から来る学生には高い授業料が課されることがあります。
ヨーロッパで英語も学べる
ヨーロッパに留学することで、英語以外の言語に触れ、国際的な人脈を広げることができます。多くのヨーロッパの大学では、英語での授業があり、英語力を身につけることができます。また、母国語の授業もあるので、自分の興味や専門分野に合わせた学びが可能です。留学生が多数在籍する大学では、異文化交流による貴重な経験を積むことができます。英語を使うことができる環境で勉強することで、自然な形で英語力を向上させることができます。ヨーロッパの大学での留学は、多くのメリットがあるため、言語の不安を抱えている人でも、安心して留学を楽しむことができます。
おすすめのヨーロッパ大学
ドイツ:ベルリン自由大学
- 学部:人文学部、社会科学部、法学部、経済学部、数学・情報科学部、物理学部、化学・生物学部、地球科学部、医学部
- キャンパス:ベルリン市内に複数のキャンパスがあります。
- 卒業生:アンジェラ・メルケル(ドイツ首相)、クリスティーナ・フォン・デュッツ(映画監督)、ハンス・ヨナス(哲学者)、カール・フォン・フォイエルバッハ(哲学者)、マルグリット・デュラス(作家)
ベルリン自由大学は、1948年に設立されたドイツ最初の自由大学の一つであり、世界でもトップクラスの研究機関として知られています。多彩な学部を持ち、国際的な環境で学ぶことができます。特に、医学・生命科学分野に強く、ノーベル賞受賞者を輩出しています。また、ドイツの首都・ベルリンに位置しているため、文化的な活動も豊富で、留学生にも人気が高い大学です。
授業料が無料の大学の中でも人気が高いです。日本人留学生は、学生ビザの申請により滞在が可能です。学生は、学生生活を送るための費用を自己負担する必要がありますが、その費用は他の欧州諸国に比べてかなり低く、月に約50,000円から70,000円程度です。
フィンランド:ヘルシンキ大学
- 学部:人文学、教育学、法学、理学、社会科学、農学・森林学、薬学、獣医学、神学
- キャンパス:ヘルシンキ市内に複数のキャンパスがあります。
- 卒業生:マルティ・アハティサーリ(元フィンランド大統領、ノーベル平和賞受賞者)、ヨルマ・ウーシトサリ(Linux創始者)、ルーテ・ルティ(作家)
ヘルシンキ大学は、フィンランドの首都にある国立大学で、授業料が無料の大学の中でも高い評価を受けています。1640年に設立された北欧最古の大学の一つで、フィンランド国内でもトップクラスの研究機関です。幅広い学部を持ち、特に教育学や社会科学、農学・森林学、獣医学などが強みです。また、学術的な研究だけでなく、社会貢献にも力を入れており、フィンランド社会の発展に貢献しています。
日本人留学生は、学生ビザの申請により滞在が可能です。フィンランドでの生活費は高めですが、学生は学生生活を送るための費用を自己負担する必要があります。月に約80,000円から120,000円程度の費用がかかると予想されます。
スウェーデン:ウプサラ大学
- 学部:神学、法学、文学、言語学、歴史学、哲学、社会科学、数学、情報技術、自然科学、薬学、医学、看護学
- キャンパス:ウプサラ市内に複数のキャンパスがあります。
- 卒業生:カール・フォン・リンネ(生物学者)、ダグ・イングリッシュ(プロ野球選手)、セレーナ・ゴメス(歌手、女優)
ウプサラ大学は、スウェーデンのウプサラにある国立大学で、授業料が無料の大学の一つです。1477年に設立されたスウェーデン最古の大学の一つで、北欧を代表する研究機関です。幅広い学部を持ち、特に自然科学や医学、神学、言語学、歴史学、哲学などが強みです。また、スウェーデンの文化・歴史を象徴する大学としても知られており、美しい建物や歴史的な文化財が多数残されています。
日本人留学生は、学生ビザの申請により滞在が可能です。スウェーデンでの生活費は高めですが、学生は学生生活を送るための費用を自己負担する必要があります。月に約80,000円から120,000円程度の費用がかかると予想されます。
フランス:ソルボンヌ大学
- 学部:文学、言語学、哲学、法学、経済学、歴史学、数学、物理学、化学、生物学、医学、薬学
- キャンパス:パリ市内に複数あり、歴史的な建造物が多い。
- 卒業生:マリー・キュリー、アルベール・カミュ、ユネスコのアマドゥ・マクタル・ムボウらがいる。
ソルボンヌ大学は、フランスのパリにある国立大学で、授業料が無料の大学の中でも人気が高いです。日本人留学生は、学生ビザの申請により滞在が可能です。フランスでの生活費はやや高めですが、学生は学生生活を送るための費用を自己負担する必要があります。月に約100,000円から150,000円程度の費用がかかると予想されます。
イタリア:ボローニャ大学
- 学部:人文学、社会科学、法学、自然科学、地球環境科学、医学
- キャンパス:ユトレヒト市内にあり、中世からの建造物や現代的な施設が融合した美しいキャンパスとなっている。
- 卒業生:ウィレム=アレクサンダー・フレデリック、ハンネ・ダルボスらがいる。
ボローニャ大学は、イタリアのボローニャにある国立大学で、授業料が無料の大学の中でも高い評価を受けています。日本人留学生は、学生ビザの申請により滞在が可能です。イタリアでの生活費はやや高めですが、学生は学生生活を送るための費用を自己負担する必要があります。月に約100,000円から150,000円程度の費用がかかると予想されます。
オランダ:ユトレヒト大学
- 学部:文学部、法学部、経済・経営学部、社会科学部、自然科学部、医学部
- キャンパス:ユトレヒト市
- 卒業生:ハンス・クリスチャン・アンデルセン (小説家)、ヴィクトール・エムマニュエル・フォン・シュトロムテン (政治家)
ユトレヒト大学は、オランダのユトレヒトにある国立大学で、授業料が無料の大学の中でも人気が高いです。日本人留学生は、学生ビザの申請により滞在が可能です。オランダでの生活費はやや高めですが、学生は学生生活を送るための費用を自己負担する必要があります。月に約100,000円から150,000円程度の費用がかかると予想されます。
スイス:チューリッヒ大学
- 学部:神学部、法学部、医学部、経済学部、自然科学部、哲学部
- キャンパス:チューリッヒ市
- 卒業生:アルベルト・アインシュタイン (物理学者)、マックス・フリッシュ (小説家)
チューリッヒ大学は、スイスのチューリッヒにある国立大学で、授業料が無料の大学の中でも高い評価を受けています。日本人留学生は、学生ビザの申請により滞在が可能です。スイスでの生活費は非常に高く、学生は学生生活を送るための費用を自己負担する必要があります。月に約150,000円から200,000円程度の費用がかかると予想されます。
ドイツ:フリードリヒ・シラー大学イェーナ
- 学部:神学部、法学部、経済学部、哲学部、自然科学部、医学部
- キャンパス:イェーナ市
- 卒業生:フリードリヒ・シラー (詩人・劇作家)、エルンスト・アッベ (物理学者)
フリードリヒ・シラー大学イェーナは、ドイツのテューリンゲン州イェーナにある国立大学で、授業料が無料の大学の中でも人気が高いです。日本人留学生は、学生ビザの申請により滞在が可能です。ドイツでの生活費は比較的安く、学生は学生生活を送るための費用を自己負担する必要があります。月に約60,000円から100,000円程度の費用がかかると予想されます。
ノルウェー:オスロ大学
- 学部:人文学、教育学、法学、医学、自然科学、社会科学、数学、情報技術
- キャンパス:オスロ市内に複数のキャンパスがあります
- 卒業生:グロ・ハーレム・ブルントランド(元ノルウェー首相、WHO事務局長)、カール・セーレ(生理学者、ノーベル医学・生理学賞受賞者)
オスロ大学は、ノルウェーのオスロにある国立大学で、授業料が無料の大学の中でも人気が高いです。1811年に設立されたノルウェー最古の大学の一つで、国内外で高い評価を受ける研究機関です。幅広い学部を持ち、特に自然科学や医学、社会科学、人文学などが強みです。また、ノルウェーの首都・オスロに位置しているため、政治・経済・文化の中心地でもあり、留学生にも人気が高い大学です。
日本人留学生は、学生ビザの申請により滞在が可能です。ノルウェーでの生活費は高めですが、学生は学生生活を送るための費用を自己負担する必要があります。月に約120,000円から170,000円程度の費用がかかると予想されます。
オーストリア:ウィーン大学
- 学部: 総合科学、人文学、社会科学、法学、経済学、数学・自然科学、生命科学、歯学、医学、教育学、神学、文化・地域研究
- キャンパス: ウィーン
- 卒業生: エルンスト・マッハ(物理学者)、エルンスト・フェルスト(生化学者)、エリック・クリャイネス(小説家、劇作家)、オットー・バウアー(オーストリア首相)、ギュンター・グラス(小説家、ノーベル文学賞受賞者)、フリードリヒ・ハイエク(経済学者、ノーベル経済学賞受賞者)、ヘルマン・ブロッホ(哲学者、作家)、ヨハン・シュトラウス2世(作曲家)
ウィーン大学は、オーストリアのウィーンにある国立大学で、授業料が無料の大学の中でも高い評価を受けています。日本人留学生は、学生ビザの申請により滞在が可能です。オーストリアでの生活費はやや高めですが、学生は学生生活を送るための費用を自己負担する必要があります。月に約100,000円から150,000円程度の費用がかかると予想されます。
ベルギー:リエージュ大学
- 学部: 科学、工学、医学、心理学・教育学、法学、経済学・経営学、哲学・文学・歴史学、社会科学、地球・生命科学
- キャンパス: リエージュ
- 卒業生: ジャン・マリー・ル・ペン(政治家)、ジョルジュ・レメートル(物理学者)、シモン・クワン(物理学者、ノーベル物理学賞受賞者)、ジャン=リュック・ドゥ・アンジュー(天文学者)、ダニエル・ホワイト(天文学者)、マイケル・グレンダフ(物理学者、ノーベル物理学賞受賞者)、ルイ・ジャックマン(映画監督)
リエージュ大学は、ベルギーのリエージュにある国立大学で、授業料が無料の大学の中でも高い評価を受けています。日本人留学生は、学生ビザの申請により滞在が可能です。ベルギーでの生活費はやや高めですが、学生は学生生活を送るための費用を自己負担する必要があります。
月に約100,000円から150,000円程度の費用がかかると予想されます
スウェーデン:ストックホルム大学
- 学部:文学部、社会科学部、自然科学部、法学部、人文・芸術学部、教育学部、数学・理論物理学部、薬学部、化学部、地球科学部、心理学部、スウェーデン語学・マスメディア学部、経済学部、コンピューター・システム科学部
- キャンパス:ストックホルム
- 卒業生: ハンス・ベルテ(物理学者)、グンナー・マイヤー(文学者)、ガオ・シャオシン(作家)、アストリッド・リンドグレーン(児童文学作家)、シュティグ・リャンステッド(作家) ・エリク・オルマン(数学者)、リナ・カールソン=リスベリ(化学者)、クリスティーナ・クルーク(女優)、イザベル・ハップ(言語学者) 、スベン・ゴラン・エリクソン(サッカー選手)
ストックホルム大学は、スウェーデンのストックホルムにある国立大学で、授業料が無料の大学の中でも人気が高いです。日本人留学生は、学生ビザの申請により滞在が可能です。スウェーデンでの生活費はやや高めですが、学生は学生生活を送るための費用を自己負担する必要があります。月に約120,000円から180,000円程度の費用がかかると予想されます
オランダ:デルフト工科大学
- 学部: 建築、産業デザイン、エンジニアリング、応用科学、情報技術、宇宙工学
- キャンパス: デルフト
- 卒業生: ジャン・フランセ(技術者・経営者)、ヤン・オッペンハイム(建築家)、ヨハン・ファン・ヴレーデ(工学者・宇宙飛行士)
デルフト工科大学は、オランダのデルフトにある国立大学で、授業料が無料の大学の中でも高い評価を受けています。日本人留学生は、学生ビザの申請により滞在が可能です。オランダでの生活費はやや高めですが、学生は学生生活を送るための費用を自己負担する必要があります。月に約120,000円から170,000円程度の費用がかかると予想されます。
デンマーク:コペンハーゲン大学
- 学部:神学、法学、文学、言語学、歴史学、哲学、社会科学、自然科学、薬学、健康科学、農学・森林学
- キャンパス:コペンハーゲン市内に複数のキャンパスがあります。
- 卒業生:ニールス・ボーア(物理学者、ノーベル物理学賞受賞者)、キャスパー・シューバート(映画監督)
コペンハーゲン大学は、デンマークのコペンハーゲンにある国立大学で、授業料が無料の大学の中でも人気が高いです。1479年に設立されたデンマーク最古の大学の一つで、北欧を代表する研究機関の一つです。幅広い学部を持ち、特に自然科学、医学、人文科学、社会科学などが強みです。また、世界中から留学生を受け入れており、多文化・国際色豊かな大学としても知られています。
日本人留学生は、学生ビザの申請により滞在が可能です。デンマークでの生活費はやや高めですが、学生は学生生活を送るための費用を自己負担する必要があります。月に約120,000円から180,000円程度の費用がかかると予想されます。
フランス:パリ第8大学
- 学部:哲学、芸術、人文科学、社会科学などの学部がある
- キャンパス:パリ近郊のサン=ドニ、シャントゥイイ、サン=クルー、マレ地区などにキャンパスがある
- 卒業生:ジャン=リュック・ゴダール(映画監督)、ジル・ドゥルーズ(哲学者)、ジャック・リュサール(哲学者)
パリ第8大学は、フランスのパリにある国立大学で、授業料が無料の大学の中でも人気が高いです。日本人留学生は、学生ビザの申請により滞在が可能です。フランスでの生活費はやや高めですが、学生は学生生活を送るための費用を自己負担する必要があります。月に約120,000円から180,000円程度の費用がかかると予想されます。
イタリア:ローマ第1大学
- 学部:文学、法学、経済学、工学、数学、物理学、医学などの学部がある
- キャンパス:ローマ市内に4つのキャンパスがあり、それぞれ異なる学部が所在している
- 卒業生:セルジオ・マッタレッラ(イタリア大統領)、パオロ・ジェンティローニ(哲学者)、マリオ・ドラゴヒェッティ(物理学者)
ローマ第1大学は、イタリアのローマにある国立大学で、授業料が無料の大学の中でも人気が高いです。日本人留学生は、学生ビザの申請により滞在が可能です。イタリアでの生活費はやや高めですが、学生は学生生活を送るための費用を自己負担する必要があります。月に約120,000円から170,000円程度の費用がかかると予想されます。
ベルギー:ルーヴェン・カトリック大学
- 学部:神学、法学、文学、社会科学、理学、医学などの学部がある
- キャンパス:ルーヴェン市内にキャンパスがあり、またブリュッセル市内にもキャンパスがある
- 卒業生:ジャン=リュック・デュラン(哲学者)、ジョルジュ・レミュイ(物理学者)、デジレ・ハイメ(医学者)
ルーヴェン・カトリック大学は、ベルギーのルーヴェンにある国立大学で、授業料が無料の大学の中でも高い評価を受けています。日本人留学生は、学生ビザの申請により滞在が可能です。ベルギーでの生活費はやや高めですが、学生は学生生活を送るための費用を自己負担する必要があります。月に約120,000円から180,000円程度の費用がかかると予想されます。
まとめ
以上が、授業料が無料の海外大学の中でも、日本人留学生に人気が高いベスト20の大学です。留学を考えている人は、授業料以外に生活費や学生ビザの申請手続きなどもしっかりと把握し、準備を進めていくことが大切です。また、これらの大学には多くの国籍の留学生が在籍しているため、異文化交流が深められる環境もあります。自分に合った留学先を選び、有意義な留学生活を送ることができるように、情報収集を進めていきましょう。