簡単に接合技術がわかる【はんだ付・ろう付・溶接】

「DIYが流行っているけど、ものづくりについて知りたいな。組み立てのための接合について簡単に学べないかな」

そんな要望に応えます!

今回は、「接合技術」について紹介していきます。身の回りのものがどうやって作らられたのか見えてくると面白いです。日常をより楽しむためにも接合について学びましょう。

なお、僕の工学の勉強歴は5年ほど。研究者として生計を立てつつ、サイエンス・エバンジェリストとして科学技術を世間に伝えるための教育活動もしています。こういったバックグラウンドなので、記事の信頼性が担保できるかと思います。

それではみていきましょう!

接合は大きく3種類に分けられる!

接合は、3種類に大別されます。機械的接合、材質的結合、化学的結合です。機械的接合と化学的結合は馴染み深いですよね。例えば、機械的接合はボルトやネジなどで2つのモノを繋げる方法です。電化製品や家具などをみればたくさんの機械的接続がみつけられるでしょう。ステープラー(ホチキス)も機械的接続ですね。化学的結合は、接着剤などでモノをつける方法です。誰しもが糊で封筒を止めたことや切手を貼ったことがあるでしょう。

機械的接合、材質的結合、化学的結合のうち、比較的馴染みがないのが材質的接合です。材質的接合をマスターすれば、接合マスターといえるでしょう。

「材質的結合」がわかれば接合マスター!

材質的結合はあまり馴染みがないものの、非常に多くの場所で用いられる結合です。身近なところだと、「はんだ付」や「ろう付」があります。はんだやろうを溶かして2つの部材の間に染み込ませて固定するのです。はんだやろうは部材と化学反応し、合金を形成します。接着剤などの化学的接合との違いは、材質自体を変えてしまう点です。

もう一つ有名な材質的接合の一つに、「溶接」があります。これは部材を熱して溶かしてしまい、接合する手法です。アーク溶接とかレーザー溶接とかいろんな種類があります。

僕が子供のころ、町工場で火花が散っているところをみたことがあります。都内のベッドタウンだったこともあり、アパートやマンションの増設にのまれていつの間にかなくなっていました。子供ながらに、技術者が火花を散らしながら何かをやっているのをみていました。あれが溶接です。溶接されたものは、とてもわかりやすいです。ビードと呼ばれる波のような跡が境界に残っているからです。ぜひ、街中でビードを探してみましょう。よく見かけるのは、ガードレールですかね。ちなみに溶接というと被覆アーク溶接が一般的ですが、あまりに光が強烈で、角膜がダメージを負って痛めてしまう電気的眼炎(通称「電気目」)になることがあるそうです。友人に溶接屋さんがいますが、仕事終わりには目を真っ赤にしています。少しは慣れるそうですが、5年以上毎日やっていても眼が痛いといっていますね。

最後に

今回は、モノとモノのつながりについて学びました。

(もっ、もしかして、需要は無かったかも。いや、そんな筈はない。きっと…きっと)