「シアトルに行くからにはスターバックスを楽しみたいなぁ。でも、雰囲気や日本で飲むスターバックスとの味の違いなんてあるのかなぁ。」
このような疑問を解決します。
本記事では、経験をもとに本場シアトルのスターバックスについて紹介しました。世界最大のコーヒーチェーンとなったスターバックスですが、シアトルはその原点です。しかし、楽しむべきポイントを知っているかどうかで、スターバックスが楽しめるかどうかが変わってしまいます。この記事で楽しむための予習をしていただけたら幸いです。
なお、僕はりか旅として、理科をテーマに6カ国、13都市を旅しました。研究者として生計を立てつつ、サイエンス・エバンジェリストとして科学技術を世間に伝えるための教育活動もしています。実際に行った経験を基に記事を書いていますので、記事の信頼性が担保できるかと思います。
というわけでさっそく見ていきましょう。
スターバックスの原点:スターバックス1号店
今や世界的なコーヒーショップであるスターバックスは、シアトルが発祥地です。スターバックス1号店が今もそのまま残っています。
第1号店はパイクプレイスという市場の中にあります。パイクプレイスは市場ですが、シアトルで一番人気の観光地で、観光客で溢れ賑わっています。パイクプレイスの一角に位置しており、常に人が集まっているような観光スポットでした。
余談ですが、スターバックス1号店には地元の人は行かないそうです。空港で掃除のおばちゃんにスタバへ観光に行く話したら、教えてくれました。観光客が列をつくっていて、とても並ぶ気にはなれないのでしょう。第一、このシアトルの街には沢山のスターバックスがあります。ブロック毎にスターバックスがあると言っても過言ではありません。
空いている時間帯でしたが、20分ほど待ちました。1号店前の歩道で並ぶことになります。屋根つきの歩道なのですが、歩道に対して屋根の幅が狭いため、午後になると待っている人の列に強い日差しが降り注ぎます。サングラスと日焼け止めをお忘れないように。
店内に入ると、L字のカウンターがありました。右手に注文カウンターが4箇所ほど並んでいました。奥に受け取り用のカウンター。左の壁には、1号店限定グッズがたくさん並んでいました。
注文は少し迷いましたが、ラテを選びました。店員さんいわく、1号店独自のブレンドであるため、味も独特だそうで、ラテでも他店との違いを楽しめるとアドバイスしてもらったからです。
余談ですが、海外のスタバでは名前を尋ねられます。コップに名前を書いてもらい、コーヒーができたら名前で呼んでもらいます。カウンターに並ぶ文化がないからでしょう。それでも店員さんとの交流が増えて、観光客としては楽しい記憶が残るもので嬉しいです。英会話の機会ですから少しドキドキしました。
店内は、10名ほどの店員がいました。皆、踊るように動き回っていました。他の店舗と比べても、店員も客も少しテンションが高い印象でした。1号店で働いているという誇りもあるのでしょう。スタッフの明るい雰囲気のおかげで、待ち時間も退屈ではありませんでした。
ラテを受け取って、記念撮影をしました。サイズはやや大きかったです。肝心の味はというと、なんと、いつものスタバでした。これは、ある意味驚きました。豆もミルクも違うだろうに、本当に差がわからないくらいのスターバックスのラテでした。チェーン店の凄さを感じました。僕が違いがわからない人間なだけかもしれませんが。
さて、続いては、1号店から徒歩20分ほどのところにある新時代のスターバックスです。
新時代のスターバックス:スターバックスリザーブロースター1号店
最近話題のリザーブロースターというバー形式のスタバです。ここ数年で話題になっている、少し高級なスタイルのスタバと思ってもらえると良いかと思います。東京でも中目黒に店舗ができて人気ですよね。様々なブレンドやコーヒーの淹れ方で注文ができます。また、バータイプなので、カウンターで注文して、最後に纏めてお会計というのが標準スタイルです。席に座って、店員さんがコーヒーを淹れてくれるのをみながら待つと、一段とコーヒーが美味しく感じます。
スターバックス1号店もあるパイクプレイスから歩いて20分くらいの閑静な地区にあります。パイクプレイスは観光客で賑わっているのに対して、こちらは静かで落ち着きます。店も広いため、店内に入るのに待ち時間はありません。
店内では、カウンタータイプの席が色々配置されており、お気に入りのドリップをしてくれるカウンター席を選んで座ります。席も多いので、5分も待てば座って注文ができるでしょう。
また、ショップも充実しており、スターバックスに因んだおしゃれな雑貨が並んでいて、お土産にも最適です。
僕もせっかくなので、コーヒーを注文してみました。地元の人が足を運ぶコーヒーショップですから、間違いないですね。コーヒーは詳しくないので、一番人気のブレンド(PARADEISI BLEND VINTAGE)で、淹れ方はSIPHONE FLIGHTで注文しました。わからなければ、王道へ。これが僕の注文パターンです。
10分くらいかけて、店員さんが丁寧に淹れてくれました。サイフォン式ということで、ビーカーのような器具でサイフォンの原理に従ってお湯が進む姿も見られました。
隣に座った人たちに話しかけられ、少しの英会話もしました。近所に住んでいるそうで、この店にはたまに来ると言っていました。1号店とは違い、地元民も訪れているようです。
出来上がったコーヒーは、やはり特別感があります。浅煎りのすっきりとした味わいのコーヒーでした。店の雰囲気や店員さんの雰囲気も相まって、少し大人になった気分でした。素敵な時間を過ごせました。
サイフォンの原理
科学をテーマに旅をする「りか旅」ですので、学びを一つ紹介します。今回、スターバックスリザーブロースター1号店では、「サイフォンコーヒー」をお願いしました。
サイフォンコーヒーはサイフォンの原理が利用して淹れるコーヒーです。
サイフォンの原理:管内が液体で満たされていれば、重力によって、管の途中に出発地点より高い地点があっても液体が流れ続ける現象
身近なところでは給油に使う灯油ポンプは、このサイフォンの原理を利用しています。
フラスコのような道具を使ってコーヒーを淹れてくれるのですが、まさに理科の実験のようです。
最後に
正直、味は普通のスターバックスのコーヒーでした。特に、1号店ではラテを飲んだので殆ど味の違いはわかりませんでした。これは、反省点ですね。コーヒーを本気で味わうならば、やはりブラックだそうです。(あとで、コーヒー通の友人に言われました。)
おすすめは、リザーブロースターですね。中目黒にもあるそうなので、ぜひ今後行ってみたいです。
総じて、まとめると。コーヒーの美味しさを味わうためには、ブラックに限るのかと。