「大阪で空き時間があるけど、学びのある時間の過ごし方がしたいなぁ。どんな科学の観光スポットがあるか知りたいなぁ。理科や科学や技術を学べるところが知りたい」
こういった悩みに応えます。
本記事では、大阪にある科学を学べる観光スポットを紹介しました。教科書で学んだことも体験を通すと価値ある知識になります。ぜひ、この記事を参考にして科学博物館に足を運んでもらえるといいのかなと思います。
なお、僕は「りか旅」と銘打って理科をテーマに旅をしています。これまで6カ国、13都市を旅しました。研究者として生計を立てつつ、サイエンス・エバンジェリストとして科学技術を世間に伝えるための教育活動もしています。実際に足を運んで周った体験を基に記事を書いていますので、記事の信頼性が担保できるかと思います。
というわけでさっそく見ていきましょう。
大阪市立科学館
大阪の科学館といえばこの大阪市立科学館です。天文学の専門家が多いという特徴もあり、宇宙関連の展示に力を入れている印象がある科学館です。
アジア初のプラネタリウムであるカール・ツァイス2型プラネタリウムが展示されています。世界初のプラネタリウムは1923年に独カール・ツァイス社のバウワースフェルトが発明したものです。この改造版が1926年に開発された2型です。この科学館の前進である大阪市立電気科学館が1937年に導入して、大阪大空襲にも耐え、1989年に引退したそうです。実はこれを見逃したので、また近々足を運ぶ予定です。
大阪市立科学館 〒530-0005 大阪府大阪市北区中之島4丁目2−1 営業:9時半~17時(定休日:月、年末年始)
大阪科学技術館
大阪市立科学館から徒歩15分ほどのところにある科学館です。一風変わった科学館で、展示が企業ごとの展示になっています。また、同じビルには貸し会議室もあり、商工会議所のようなところでした。
大阪科学技術館 〒550-0004 大阪府大阪市西区靱本町1丁目8−4 営業:10時~17時(定休日:月、年末年始)
EXPO’70パビリオン
1970年の大阪万国博覧会(EXPO’70)の博物館です。当時、アポロ11号が月から帰還したばかりで、月の石が展示されて大きな話題となった。万国博覧会は未来の技術が勢ぞろいしている、夢のテーマパークだった。
大阪府の吹田市で開催された。跡地は今も万博記念公園として残っています。太陽の塔はやはり圧巻です。ららぽーとも近くにあり、ゆっくり一日楽しめる観光地になっています。
EXPO’70パビリオン 〒565-0826 大阪府吹田市千里万博公園1−1 10時~17時(休業:水曜日、年末年始)
予習が学びをさらに価値あるものに
科学館は予習をしていると、更に価値ある体験ができます。おすすめの予習のやり方と科学博物館の周り方を紹介したいと思います。
- どんな展示があるか調べる
- 気になる展示をピックアップする(3〜5つくらい)
- 選んだ展示を説明するためのキーワードをメモする(各5ワードくらい)
- 一緒に行く人に説明する
- 展示の説明文を読んで知らなかったことを学ぶ
このような順番で進めると、体験が頭に染みて一層価値ある体験になります。もちろん、ただ行くだけでも学びのきっかけになり楽しいのですが、折角の機会により多くを学べるといいですよね。
さて、EXPO’70パビリオンについては大阪万博記念公園を知っていると一段と楽しく感じるものです。
大阪万国博覧会の予習
なんとクレヨンしんちゃんです。この映画では、昭和をテーマにしたおとな帝国「エキスポランド」が大人たちの懐かしさを利用して日本を昭和に戻そうとします。エキスポランドの目玉の一つに大阪万国博覧会があります。
冒頭シーンから大阪万博公園が登場します。これからEXPO’70へ向かうかたは冒頭シーンを見るだけでも、当時の雰囲気を感じられるのではないでしょうか。
浦沢直樹原作の20世紀少年も大阪万国当時に子供だった主人公が活躍するとても面白い漫画ですね。唐沢寿明主演で映画化されて話題にもなりました。こちらも大阪万国博覧会が物語のキーとなって登場します。がっつり登場するのは中盤からですが、ぜひチェックしたいところです。
さらに、博物館と合わせて紹介したいのは図鑑です。
図鑑は家に博物館を置くようなもの
図鑑はまさに「家に博物館を置く」ようなことです。学びの機会が格段にアップします。皆さん、子どもの頃に図鑑を開いて感じたワクワクが記憶にあるでしょう。交通費や入館料を考えると、図鑑というのはコスパが非常に高いですね。
最後に
今回は大阪にあるメジャーな科学博物館について紹介しました。繰り返しになりますが、教科書で学んだことも体験を通すと価値ある知識になります。ぜひ、この記事を参考にして科学博物館に足を運んでもらえるといいのかなと思います。