世界最大の加速器LHCにいってみた【りか旅・スイス】

「世界最大の加速器LHCをいつかみてみたいなぁ。そんな期待にこたえます!」

今回は世界最大の加速器であるLHCの見学について紹介します!場所はスイスとフランスの国境にある世界最大の加速器です。なかなか海外旅行も難しくなりましたが、いつかの機会にむけて見てもらえれば幸いです!

なお、僕は「りか旅」と銘打って理科をテーマに旅をしています。これまで6カ国、13都市を旅しました。研究者として生計を立てつつ、サイエンス・エバンジェリストとして科学技術を世間に伝えるための教育活動もしています。実際に足を運んで周った体験を基に記事を書いていますので、記事の信頼性が担保できるかと思います。

というわけでさっそく見ていきましょう。

世界最大の加速器LHC

LHCとは、世界最大の加速器であるLarge Hadron Colliderのことです。Hadronとは素粒子のことであり、Colliderは衝突装置のことです。巨大な素粒子衝突装置という意味になります。

この加速器では、陽子と陽電子という素粒子を加速させて、衝突させます。加速するための円形の装置は、山手線と同じ大きさです。

世界の街・ジュネーブ

スイスという国は面白い国でした。まず公用語がドイツ語、フランス語など4つあります。永世中立国としても有名で国民全員が自衛の意識を持っているいます。なんと、大砲が庭に置いてある家もあるそうです。

LHCがあるのはジュネーブという都市で、フランスとの国境にあります。そのため、フランスの影響が強く、多くの人はフランス語を使っていました。シェンゲン協定があるため、スイスとフランスの国境は自由に通過できます。そのため、物価や賃金の高いスイスで働きながら、物価の安いフランスで生活する人が多いそうです。

ジュネーブは、静かな地方都市という印象でした。日中の治安は良いですが、夜は場所によって少し治安も悪そうな印象でした。ジュネーブでは大麻が合法のようで、駅ナカのお店でも販売されていました。

日本からジュネーブへの移動はというと、スイス航空のチューリッヒ経由の便で行くのが良いのかと思います。スイスの中でも、チューリッヒはドイツに近い地域ですが、ジュネーブはフランスに近い地域です。国内でも言語が違ったり、不思議な体験ができるので、チューリッヒ経由のルートはおすすめです。全15時間ほどのフライトでした。僕がいったときには、10〜18万円の便が普通のようでした。

路面電車で20分でCERN

ジュネーブ駅から路面電車で20分ほどの場所にあります。半球状のMicrocosmが見えてくるとワクワクしてきます。目の前には、「ジュラ紀」の語源にもなっているジュラ山脈が広がっていました。

Microcosm

半球状のドームはMicrocosmという小さなミュージアムです。その奥にはヒッグス粒子を検出したことで知られるATLAS検出器がある「ATLAS検出器棟」がみえます。

CERNミュージアム

道路を挟んでMicrocosmの反対側に、ミュージアムとCERNショップがあります。ここで販売されているグッズは、オンライン販売していないオリジナルグッズばかりなので、Tシャツなどついつい買い込んでしまいました。

https://visit.cern/cern-shop

CERNの研究室

研究棟が点在するCERN敷地内に入れてもらいました。研究室が敷地内に点在しており、とても静かでした。喧騒から離れたこのような静かな地で研究してみたいなぁと思ったものです。

食堂の前には、有名なモニュメントが飾られていました。雨上がりだったので芝生は濡れていたが、僕には関係ありませんでした。

最後に

今回はスイスのジュネーブにあるCERNのLHCを見学にいきました。

いつかここで働きたい。そんなことを漠然と考えました。物理を学んできた僕にとって、世界の中心はここにある。そんな高揚感を得られたLHC見学でした。