新書で学ぶおとなの理科

大人になって、理科を学び直したい。ところが、学生向けの本は受験に特化しているし、専門書は難しすぎるなんてことありますね。そう、意外と一般書が見つけづらいように思えます。

そこで、“おとな理科”は新書で学ぶのがオススメです。みんな知っているあの新書について、ちょっと詳しくなってみましょう。

理系新書の王様:ブルーバックス新書

理系の一般向け新書といえば講談社が出版するブルーバックス・シリーズですね。1963年に創刊され、すでに2000冊以上の新書が販売されているそうです。

「ブルーバックス」という名前は、世界初の有人宇宙飛行に成功したソ連のガガーリンがいった「地球は青かった」という名言に由来するそうです。

なんとなく、古臭い気がしていた。それは、きっとデザインのせいでしょう。最近は、発色の良い白が基調のデザインに一新されて、持っていても格好がつくようになりましたね。

新進気鋭の新人:サイエンス・アイ新書

もう一つ紹介するのが、SBクリエイティブが出版するサイエンス・アイ新書(Si新書)です。最近、ブルーバックスと並び書店コーナーに置かれています。2006年に創刊された新しい新書シリーズで、500冊近くが販売されています。

サイエンス・アイのアイ(i)は、information(情報)、intelligence(知能)、innovation(革新)のトリプルミーニングです。時代的には、iPhoneなどのiを意識している気がします。

ブルーバックスの対抗馬とされています。新書サイズも同じなのです。ブルーバックスが縦書きが多いのに対して、Si新書は全て横書きに統一されています。ブルーバックスに対して、カラーが多く、写真も多い印象ですね。

岩波科学ライブラリー

サイエンスパレット

ちくまMSシリーズ

最後に

一般向けの新書は、異分野についてもワクワク感を感じられて本当に面白いですね。一般向けといっても重量感があって、ひと通り読み終わることには、にわかオタクくらいになっています。

ブルーバックスは大変お世話になってきました。今までに何冊読んだことか。子供の頃に、文庫本感覚で読みはじめたら専門的過ぎて挫折したこともありました。

Si新書はカラーで写真も多く、より一般向けに感じますね。それでも確りまとまっていて最近はよく読んでいます。

他にも、ちくま文庫や岩波文庫などからも科学の名著が出版されていますね。研究室の輪読に、ディラックの文庫本を読んでいるところがありました。そのくらい専門的な本が文庫本に並んでいると、びっくりしますよね笑