【理系方言】こんな会話は理系がバレる!理系方言

「『コンパラ』とか『サチル』とか研究室で聞くけどよくわからないなぁ。理系の研究者がよく使う言葉をまとめて確認しておきたいなぁ」

そんな悩みを解消します!

今回は「理系方言」について紹介したいと思います。どの分野でも、その領域の人たちがよく使うけど一般的でない言葉ってありますよね。

方言と同じで、理系にかぶれたい人は使ってみると良いでしょうし、理系の人は一般的な用語でないことを認識すると良いコミュニケーションが測れるのではないかと思います。

それではみていきましょう!

こんな会話をすると理系がバレる【理系方言】

オーダー

オーダーとは「桁数」のことです。細かいことは議論せず、概算するときなどに使います。「10のオーダー」「100のオーダー」といいますね。

コンタミ

コンタミは「異物による汚染」のことをいいます。英単語の「コンタミネーション(contamination):汚染」の略語です。「故障の原因はコンタミだった」のように使われます。

コンパラ

コンパラとは「同じくらい」の意味で使われます。英単語の「コンパラブル(comparable):同等な」の略語です。「シグナルとノイズがコンパラです」のように使われます。

サチる

サチるは「飽和する」の意味で使われます。英単語の「サチュレーション(saturation):飽和する」の略語です。「出力電圧がサチってる」のように使われます。

実装する

実装するとは「機能や仕様を組み込むこと」です。特に情報工学系の方が使います。「プログラムに例の機能を実装しました」のように使います。

素人質問ですが

「素人質問ですが」とは、文字通り「素人の質問ですが」の意味です。素人のふりをしたプロが厳しい質問をするときに使う枕詞です。この枕詞がついた場合には、根本的なところを突く質問である場合が多く、被質問者は身を震わせます。

ドラスティック

ドラスティックは「劇的な」という意味です。理系だけでなくビジネスシーンでも使用されます。英単語の「ドラスティック(drastic):根本的な、思いきった、劇的な」というそのままの意味です。実験条件を変えたときなどに「ドラスティックな変化がみられない」のように使います。

任意の

任意の〜というのは「特別な選び方をせず、どの〜でも」という意味です。日常では「任意同行」などで使われるように、自由意志を意味しています。慣れていないと少し戸惑ってしまう表現かもしれません。「任意の点でこの式は成り立つ」のように使います。

ネグリジブル

ネグリジブルは「無視できる」の意味です。英単語の「ネグリジブル(negligible):無視できる」のそのままの意味です。「その影響はネグリジブルです」のように使います。

火を入れる

火を入れるは「(装置を)動作させる」の意味です。電源をつけることを意味する場合もありますね。

有意な差

有意な差とは「統計的に意味のある差」という意味です。統計学的に不確かさに埋もれず差があることです。正確には統計的な検定という手法を通してはじめて有意な差といえます。

律速する

律速するとは「制限されている」の意味で使われます。ボトルネックとか瓶の蓋などともいわれるように、ある事柄が制限されていることをいいます。

最後に

今回は理系方言について紹介しました。普段は当たり前に聞き流してしまうのですが、意外と壁になる言葉だと思います。

また普通に使われる単語でも理系の方が好んで使う「一般に」「自明」なんていう単語もありますよね。また、各分野ならではの“方言”もたくさんあると思います。またの機会に紹介したいと思います。