コオロギフードで学ぶ昆虫食【無印や通販でも買える】

「コオロギフードが話題のようだけど、なんで流行っているのだろう。誰か解説してくれないかなぁ」

そんな悩みを解消します!

今回は昆虫食について紹介します。人口増加にともなって将来的に食料が枯渇するという話を聞いたことがあるでしょう。その解決策として昆虫食が提案されてきました。未来の話として聞いていましたが、無印良品が「コウロギせんべい」を販売しました。

なお、僕(@おとな理科のおたれ)の物理学の勉強歴は13年ほど。研究者として生計を立てつつ、サイエンス・エバンジェリストとして科学技術を世間に伝えるための教育活動もしています。こういったバックグラウンドなので、記事の信頼性が担保できるかと思います。

それではいきましょう!

昆虫食がトレンドに!? 栄養価の高さにも注目

2050年には世界人口が100億人になることが予想されています。そのため、重要な栄養素であるたんぱく質を確保することが重要な課題とされています。そこで、家畜の代替えとしての昆虫食が注目されています。昆虫は高タンパクで栄養価も高い一方で、一般的な家畜と比べて水やエサの量は圧倒的に少なく、環境負荷も軽減されるそうです。

この昆虫食が注目されていて、2021年のヒット予想ランキングにもランクインしています!

無印良品のコオロギせんべい

無印良品でも販売がはじまり、話題になっています。徳島大学発のベンチャー企業と一緒に開発した製品です。沖縄や奄美大島に生息する「フタホシコオロギ」という熱帯性コオロギを利用しており、衛生的に安全な環境で飼育したコオロギを使っています。香ばしいエビのような味がします。ちなみに「エビは海の昆虫、コオロギは陸のエビ」とも言われて、生物学的にも近しい関係だそう。コオロギせんべいはAmazonでも販売されていました。

見直されるイナゴの佃煮

イナゴは、コオロギと同じくバッタ目に属している昆虫です。海産物が少ない長野県や群馬県などで食用とされています。秋に田んぼなどで大量に発生するイナゴを集め、数日飼って糞出しを行ったのち、ギザギザのある後ろ脚や羽を取り除きます。水洗いし炒ったあと、大鍋で長時間熱湯で煮る。醤油や砂糖などの調味料を加え、さらに数時間煮続けることで佃煮となります。

食文化の変化によりあまり食べられなくなってきていたイナゴの佃煮ですが、昆虫食ブームとともに見直されてきています。

他にもチョウやハチ

高級珍味甘露煮セット(いなご、蚕のさなぎ、蜂の子、ざざむし)

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昆虫食はバッタの仲間だけてはありません。日本では伝統的に蜂の子や蚕などを食べる習慣がありました。

なんと20世紀のはじめには、日本でも50種類を超える昆虫が普通に食べられていたんです。また薬用としての利用も多く100種類を超える昆虫が利用されていました。しかし、衛生に関しての理解が進み、伝染病の媒介となるハエや蚊などの不衛生な生き物について嫌悪感が生まれました。このイメージや嫌悪感が昆虫全体に繋がり、昆虫食が一気に廃れてしまったと考えています。

現在、昆虫食になる昆虫は衛生的な環境で飼育されています。長い目でみれば、昆虫へのイメージが改善されて、昆虫食も復活してきそうですね。

最後に

今回は昆虫食を紹介しました!昆虫食が、環境、健康など色んな観点から注目されていることがわかりました!

僕も昆虫が苦手です。でも、無印良品のコオロギせんべいは、パッケージがきれいなこともあり食べられそうな気がしています。ぜひ、今年のうちに昆虫食デビューをしてみたいと思います!

以上、昆虫食についての調査結果でした。皆さんにとって、参考になる情報をお届けできていれば嬉しいです!