「科学博物館が好きだけど世界的なスポットがないかなぁ。せっかくなら学びのあるお出かけにしたな。科学スポットについて教えてくれないかなぁ」
こういった悩みに応えます。
本記事では、ワシントンD.C.にあるスミソニアン航空博物館を紹介しました。教科書で学んだことも体験を通すと価値ある知識になります。
なお、僕は「りか旅」と銘打って理科をテーマに旅をしています。これまで6カ国、13都市を旅しました。研究者として生計を立てつつ、サイエンス・エバンジェリストとして科学技術を世間に伝えるための教育活動もしています。実際に足を運んで周った体験を基に記事を書いていますので、記事の信頼性が担保できるかと思います。
というわけでさっそく見ていきましょう。
世界最大の博物館群「スミソニアン博物館」
アメリカの首都ワシントンDCに、スミソニアン協会がとりまとめるアメリカ最大規模の博物館があります。なんとスミソニアン博物館は入場料が無料です。
その中でも一番人気は、スミソニアン国立航空宇宙博物館(National Air and Space Museum)です。別館もありますが、今回は本館に行ったときの話をしたいと思います。ワシントンDCで1日の自由時間ができたので、主に科学に関するスミソニアン博物館を巡りました。
前夜に泊まっていたのはユニオンステーション近くでした。駅とスミソニアン博物館の間にあります。ホテルで自転車を借りました。
8時半過ぎに博物館へ到着したところ、工事現場のおっちゃんみたいな人に「開演は10時だよ。それまではあそこの茶色い城にいきな」と言われました。スミソニアン博物館は8時半開演と思い込んでいたのだが、どうやら間違っていたらしい。要は、スミソニアン協会本部が8時半オープン、各スミソニアン博物館が10時オープンだったのです。
ワシントンDCで時間が余ることはないです。少し時間ができたので、ホテルで借りた時間をつかってアメリカ国会議事堂、ホワイトハウス、ワシントン記念碑を1時間半で観光した。また、スミソニアン協会本部も素敵な空間でした。スミソニアン協会本部で朝食を食べて、開演10時を少し過ぎた頃にスミソニアン航空宇宙博物館へいきました。
人気ある博物館ということで混雑を恐れていましたが、それほど問題ありませんでした。入場無料ということもあり、手荷物検査だけおこなって直ぐに入場できました。
エントランスが圧巻
2階建ての館内には、各テーマごとに部屋が用意されていました。しかし、圧巻なので、エントランスです。館内図の「100」となっているところがエントランスです。ここは2階まで吹き抜けの広い空間になっており、立体的に有名な航空機が展示されているのです。
期待感を上回る豪華さで、僕のテンションもすっかり上がってしまいました。おかげでお土産を買い過ぎてしまいましたね。
最初からトップクラスの展示が勢揃いでした。目当ての一つであるセントルイス号もお出迎えしてくれました。セントルイス号は、リンドバーグが世界初の大西洋無着陸飛行に成功したときに乗っていた飛行機です。
IMAXシアターで宇宙
アメリカの科学館には良くあるのですが、IMAXシアターがありました。宇宙に関する作品を4本ほど上映していました。別料金なのですが、かなり楽しめます。観客達も話をしていたので、リラックスして映像や科学館の雰囲気を楽しめました。
ちなみに、IMAXシアターの前にシュミレータライドがあるのですが、こちらも別料金でした。折角なので、乗ってみたのですが個人的にイマイチでした。理由は、映像の画質が悪いこと、揺れが激しいことです。IMAXシアターを見たあとだったので、相対的に映像の画質が低く感じてしまったかもしれません。また、揺れによって酔ってしまったのですが、僕の三半規管が衰えているだけかもしれません…。
ライト兄弟のフライヤー号
もう一つの目当てだったのはフライヤー号です。2階の一角がライト兄弟の部屋になっており、ライト兄弟の生い立ちや功績が部屋中に展示されています。人類初の有人動力飛行を成し遂げた飛行機であるフライヤー号が展示室の真ん中に鎮座しており、あらゆる方向から見学することが可能です。決して大きいわけではないのですが、歴史が乗っているせいなのか迫力を感じました。
最後に
月の石やアポロ計画の制御室などもありました。お土産屋もたくさん買いました。僕のお気にいりはやっぱりセントルイス号とフライヤー号ですね。歴史的な航空機をこの目で見ることができました。
実はこのスミソニアン航空宇宙博物館は別館があります。個人的なお気に入りは別館なんです。今度は、別館についても紹介したいと思います。