「材料力学の勉強を始めたいなぁ。初学者にオススメの本はなんだろう?第一歩として概要を理解できる本を知りたいなぁ。」
こういった悩みに答えます。
本記事では、材料力学について数式無しで楽しめる初心者にオススメな本を紹介しました。数式を追って教科書を追ったとしても、使えるようにならなければ意味がありません。今回は丁寧に学び、材料力学を使えるようになる教科書を紹介したいと思います。
なお、僕の工学の勉強歴は6年ほど。研究者として生計を立てつつ、サイエンス・エバンジェリストとして科学技術を世間に伝えるための教育活動もしています。こういったバックグラウンドなので、記事の信頼性が担保できるかと思います。
それではいきましょう!
基礎材料力学 (高橋幸伯、培風館)
- 必要十分な教科書!
- 持ち運びもしやすいコンパクトでソフトな本!
この教科書は読みやすい万能教科書だと思っています。この本はサイズもちょうどよく、分厚すぎず、持ち運びもしやすいです。内容は、材料力学を網羅しています。説明も簡潔で読みやすい印象です。
また、2004年発売というのは絶妙です。教科書は、出版から版を重ねることで、誤植などが修正されています。その点で、既に出版から15年経っているので信頼性は高いといえるでしょう。一方で、文章も古臭くなく、読みやすいです。
例題も必要十分な量が記載されている。
材料力学( JSMEテキストシリーズ、日本機械学会)
- 要点がわかりやすい!
- 王道の日本機械学会シリーズ!
JSMEテキストシリーズはかなり使い勝手が良いです。日本機械学会が出版しているテキストシリーズで、式の見つけやすさ、例題の数など申し訳ないです。演習シリーズも販売されており、十分な演習量、例題量を稼ぐことができる。
ちょっとした欠点は、JSMEテキストシリーズはサイズが大きいことである。厚すぎないので重量はそこまででもないが、29.4 cm× 20.8cmでちょっと大きい。あまり携帯しないのであれば十分おすすめである。
ちなみに、工学系全般にいえるのですが、JSMEテキストシリーズを買えば間違いないです。
演習 材料力学( JSMEテキストシリーズ、日本機械学会)
- 演習量がすごい!
- 解説も丁寧でわかりやすい!
JSMEテキストシリーズの演習シリーズです。材料力学をはじめとして、工学は公式を使えるかどうかが勝負です。ですから、演習量を稼ぐことで、力がついていくのです。
教科書選びのポイント
設計者にとって教科書選定のポイントは、以下の2点だと思います。
- 式が見つけやすい
- 例題が多い
この2点だと思います。この2つに加えて、式の導出が詳しい方が望ましいです。その式を使える条件などを追うことができるからです。
最後に
既に教科書を持っている方は、特別買い換える必要はないと思います。はずれの教科書なんてほとんどないと言えるからです。
しかし、今回おすすめした教科書は僅かな差で、ほかの教科書より優れていると思います。まだ、これから教科書を買おうと考えている人は、せっかく買うなら少しでも良い本を買っていただければと思います。
それでは、良い学びを!