おすすめ理系の本格派映画6選【科学史×技術史×映画】

「せっかく映画を見るなら、身になる知識がつくような映画を観たいなぁ。科学技術に関する映画はないものかなぁ。」

こんな悩みを解決します。

本記事ではおすすめの科学技術史に関するおすすめ映画を5本を紹介したいと思います。分野に分けて紹介したいと思います。今回は洋画に絞って紹介したいと思います。

なお、僕は研究者として生計を立てつつ、サイエンス・エバンジェリストとして科学技術を世間に伝えるための教育活動もしています。そして実は年間50本近くの映画をみていますので、記事の信頼性が担保できるかと思います。

それではいきましょう。

科学史を映画で学ぶ

エジソンズ・ゲーム

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エジソンズ・ゲームは1880〜90年代の電流戦争をテーマにした2020年公開の映画です。電流戦争は、電力事業において「直流」を使うか「交流」を使うかという19世紀の後半におこった技術戦争です。「直流」電流を支持するのは発明王としても名高いエジソンです。一方で、「交流」電流を支持するのはウェスティングハウスとニコラ・テスラです。現代社会へと繋がる大戦争が学べます。

エジソンズゲームの解説はこちら

イミテーション・ゲーム

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数学者アラン・チューリングの暗号解読に関する映画です。チューリングマシンというコンピュータの原型を作ったことでも知られる数学者です。チューリングはイギリスにて、第二次大戦中にドイツが使用していたエニグマという暗号機の解読に取り組みます。

チューリングは秘密裏に研究をしていたため、世間にはその功績は知らされなかったそうです。また、同性愛者であったそうで、それによる苦悩もあります。なんとも心苦しくなる作品でした。

僕はちょうどアマゾンプライムビデオの推薦だったので、理系映画ということもあって観ました。なんとなく表紙の様子でB級映画かと思い込み、気軽に観ていたのですが、戦時中の開発ということや成果に対して報われない評価が重なり複雑な悲しさを感じました。歴史を学びつつ、深みを感じる作品でした。

シャドー・メーカーズ

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1989年制作のアメリカ合衆国の映画です。 第二次世界大戦末期、アメリカが日本に落とすべく原子爆弾を開発したマンハッタン計画についての史実に基づいた作品です。また科学者たちの心の葛藤を描いています。

日本では劇場では未公開ですが、アメリカの映画ですが原爆を賛美しているわけではありません。原子爆弾の製造過程を学ぶには最適な動画になっていると思います。

テクノロジー史を映画で学ぶ

近年のIT革命は世界を大きく変えてきましたね。テクノロジー史を映画で学べます。時代をつくってきた生きる偉人たちについて詳しくなれる作品です。

ソーシャルネットワーク

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Facebookの創業者かつ会長かつCEOであるザッカーバーグの話です。ハーバード大学在籍中に立ち上げやいざこざなどを追っていきます。

大学生時代に立ち上げたフェイスブックですが、面白い。ザッカーバーグがなかなか悪い性格(というか子供っぽく)に見える作品でしたが、実際がどうなのかによらず、いい味を出しているように感じました。実際に、凄い人気を得てしまったサービスには、お金に絡んだいざこざが絶えないのだろうと思います。実際にどれも史実に基づいています。この映画をきっかけにザッカーバーグに何故か親近感を持つようになってしまいました。

スティーブ・ジョブズ

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21世紀の偉人といわれているAppleの創業者であるスティーブジョブズの話です。Apple創業時からAppleからの追放や再帰などが描かれています。ときに非情にテクノロジーを追い求めた様子は良くも悪くも刺激的です。

成功者ゆえの苦悩であったり、自分のやり方を突き詰めていく苦悩が描かれています。個人的にはエンディングが好きです。スティーブ・ジョブズが偉人のように感じるのと同様に、かつての仲間たちの写真が登場します。

スノーデン

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アメリカ国家安全保障局(NSA)の元局員であるスノーデンの告発をテーマにした作品です。NSAによる国際的監視網(PRISM)の実在を告発しました。

私たちの情報は筒抜けなのかもしれない。そんな危機感を与えてくれるとともに、正義感というもののについて考えさせられる映画でした。

僕はスノーデン事件について知るためにこの映画を観ました。大方、知っていた通りですが、正義とは何か国防とは何かも考えさせられましたね。このPRISMについても昔から都市伝説として存在していたことですが、告発によって公に晒されました。映画といえどおおよその流れについて知ることができて良かったです。単純に、スリリングさがあって面白かったですね。

最後に

いかがでしたでしょうか。どれもオススメの作品です。科学史を学ぶと現代の技術が少し面白く感じます。また、成功者たちの人生は刺激的で自己啓発にもなります。

お気に入りの一本を探してみてはいかがでしょうか!