【理系必見】「数検準1級」の受験をおすすめするワケ

「数検を受けようと思っているけどどんな試験なんだろう。誰か教えてくれないかなぁ」

そんな悩みを解消します!

今回は、数検準1級について紹介します。数検は、出題範囲が学校指導要領に近しいので、範囲が明確でわかりやすいのが特徴ですね。僕もこれまで多くの検定を利用して勉強をしてきました。

検定は目標と範囲が明確ですので、勉強がやりやすいですよね。検定を利用して勉強を始めるというのはいいなぁと思います。

ちなみに僕はかつて検定マニアとして、理系の検定などをたくさん受けておりました。数検も一度受検したことがあり、準1級をもっています。

その甲斐あってか、今でも研究者として生計を立てつつ、サイエンス・エバンジェリストとして科学技術を世間に伝えるための教育活動もしています。こういったバックグラウンドなので、記事の信頼性が担保できるかと思います。

それではいきましょう!

理科好きに「数検準1級」の受験をおすすめするワケ

数検準1級は、資格に対する勉強時間が少ない検定なのです。つまりコストパフォーマンスが良い検定です!

検定において「1級」といえば学問を極めた一握りの人間が合格するものです。これに準ずるのが「準1級」で「普通に勉強したんでは合格できない」という印象のある検定級です。

準1級をもっているといえば、「得意なんだなぁ」と思いますよね。たとえば、英検は2級が高校卒業レベルでした。準1級となれば高い難易度といわれており、十分な対策が必要です。

数検ももちろん「準1級」は1級に準ずるため、難しいです。しかし、他の検定と比べると”お得”なのです。なぜかというと高校卒業レベルが準1級なのです。同じ、高校卒業レベルでも「2級」と「準1級」では響きが違いますよね。

数検準1級は受験数学で十分で合格できる

数検準1級は、微分積分や行列などといった高校の幅広い分野の問題が出題されています。ですから、もちろん範囲は広く難しいわけです。しかし、よく考えてみると、大学受験の数学も高校の全範囲から出題されますよね。

難易度は 数検準1級 < 受験数学 なのです。

センター試験や学力試験のようなスピードが求められる数学は受験ならでは。やはり、受験者の学力レベルを振り分けるために、少しクセのある問題になっている気がします。数検の問題の方が、扱いやすく時間的にも余裕のある試験であるという印象です。

ちなみに数検準1級の問題は、大学受験で散々学んだような典型的な問題が出題されます。受験数学をやってきた人なら、「あぁこの問題みたことある」となります。ですから、実は特別な対策も必要ありません。

いいかえれば、高校数学がどれだけ定着しているかを確認できる検定ともいえます。数検の問題集を1冊やってみると自分のレベルが確認できます。

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僕も大学2年生の頃に数検準1級を受験しました。受験数学を忘れてしまわないという目的をもって受験しました。さっと問題集に取り組んでいきましたが、定番問題の解法を確認したりするくらいで、前日勉強だったような記憶があります。受験のときに散々苦しみながら勉強したわけですからね。案外、思い出せるものです。「大学受験を頑張った人への特典」みたいな検定だなぁ、という印象をもったのを覚えています。

さて。前述のとおり、数検準1級の問題は大学受験で散々学んだような典型的な問題が出題されます。実はこれには理由があります。

大学受験と親和性が高い理由

数検準1級は大学受験との親和性が高いです。問題も大学受験で出題されるような典型問題ばかりです。実はこれには理由があります。

実は、問題作成者が大学受験のプロたちなのです。僕は数検の問題作成者に知り合いがいます。今はどうかわかりませんが、数年前までは問題作成者でした。この方は予備校の数学講師です。受験数学とはよく整理された問題ばかりで教育的にも意義の高い問題です。予備校講師となれば、受験数学の典型問題を把握しているわけですから、受験数学の典型問題から出題されるのです。

数検は就活で有利になるのか

数検はあくまで検定です。自尊心を得ること以外に、何か得をするのでしょうか。

何の役にも立たないなら、お金の無駄なような気もしてきます。

僕の経験では役に立ちました。キャリアを決めるような面接で、面接官に「数学もお得意なんですね」と言われました。実は数学は苦手です。しかし、数検準1級を持っています。「誰でもとれますよ」と謙遜しても、相手は良いようにとってくれます。これが資格の強さだと思います。客観的な指標となるので、「数学ができる」ということを印象づけられます。ここからは推測ですが、「数学ができる = 仕事ができそう」と思ってもらえるのではないでしょうか。どんな仕事においても数学ができると有利です。数字を全く扱わない職場はないでしょう。多くの人が数学に対する苦手意識を持っていると思うのです。面接官もその一人である可能性は高いでしょう。

結局、数検は役に立つのです。もちろん国家資格などと比べると形式的な必要性はないですから、少し漠然としていますね。持っていて損はないですし、少なくとも僕は役に立った経験もあります。

最後に

今回は数検準1級について紹介しました。ぜひ、問題のレベルを見極めて、受験を検討してみてください。

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ちなみに、数学1級はというと「大学レベル」となり、大学で扱う数学となりますので範囲はさらに広がります。数学科はもちろん物理や工学の方々にとっては十分受験を検討しても良いレベルかと思います。腕試しに受験を検討してみてはいかがでしょうか。